ナガオ株式会社

昭和6年に創業、昭和32年には株式会社を設立し、創業時より常に環境問題に関連した仕事に関わってきました。昭和36年に独自技術による水硫化ソーダの製造方法を開発、それが今日まで弊社の主要製品となっています。

水硫化ソーダ・硫化ソーダの需要は、皮革の脱毛助剤、染色助剤、パルプの蒸解剤、銅鉱山での銅の選鉱剤など、日本の産業の発展とともにさまざまな用途に広がっていきました。

現在の主な用途は、事業の柱となっているＰＰＳ（ポリフェニレンサルファイド）樹脂、医薬品の原料、重金属を含む廃水を無害化にする処理剤などです。
特にＰＰＳ樹脂は、耐熱性、耐薬品性、寸法安定性に優れており、環境問題や自動車の軽量化ニーズの高まりを背景に、金属に替わる素材として自動車部品用さらには電気・電子部品用として益々需要の拡大が期待できます。

これらの需要に対応するために、昭和６３年コスモ石油(株)四日市製油所内に高濃度水硫化ソーダのプラント（5000t／年）を建設、平成２０年には第２拠点として、鹿島石油(株)鹿島製油所（JXグループ）内にプラント（8500t／年）を建設、また四日市プラントは平成１０年の増強（7000t／年）に続き平成２４年に更に増強（８５００t／年）、平成２５年１月から本格稼働。

当社は、主力事業である水硫化ソーダ・硫化ソーダを製造販売する「水硫化事業部門」、工場内に物流基地を有し無機、有機の化学工業薬品、食品素材、産業用資材を提供している「商品・物流事業部門」、”環境を守る”をキーワードに、サルファー関連の新製品の開発・用途発掘に取り組む「ＳＣ事業部門」の３部門で事業を展開しています。

便利さと引き替えに徐々に本来の豊かさを失いつつある地球環境を少しでも保全・改善できるよう、限りある資源を有効活用し、21世紀に生きる私たちの課題である環境問題に正面から取り組むことが、私たちナガオの変わらぬテーマです。

また社員の幸せを何よりも優先し、社員一人々が「ナガオに入社して良かった」と思える、健康で快適かつ安心な、働きがいのある職場環境づくりに取り組んでいます。

【トップクラスメーカーとしての責任】

ナガオが株式会社に改組してから半世紀が経ちました。その間、私たちを取り巻く社会環境、地球環境は大きな変貌を遂げ、私たちの活躍するフィールドも時代とともに変化しています。

しかし、ナガオの創業当時からのテーマである「人と地球にやさしく」という理念は今も変わらずに受け継がれています。地球温暖化、異常気象、資源の枯渇、廃棄物処理問題など、多くの問題を抱える今、私たちの技術が地球環境の保全に役立っていることに誇りを持っています。

主力事業である水硫化事業で生産される水硫化ソーダ、硫化ソーダは高機能樹脂の原料、鉱山非鉄精錬における重金属回収等幅広い分野で利用され、安定した供給体制と品質の多様性により、お取引先から信頼いただいております。

取引先もDIC、東レ、東ソー、JX日鉱日石エネルギー、コスモ石油、三菱化学、住友化学、住友金属鉱山、クボタなどの化学分野の主要メーカのみならず、食品メーカーや、官庁に至るまで多彩です。これら水硫化ソーダ、硫化ソーダは国内のみならず海外にも輸出され、世界中で広く利用さています。
近年では重金属含有廃液に対し水硫化ソーダの利用技術を開発し、高い評価を受けると共に大きな成果を収めています。また、商社物流機能としては、多彩な化学工業薬品、食品素材、産業用資材等提供しています。

その他、新事業として重金属処理、バイオケミカル、セラミックスの技術利用による水処理関連製品の提供など、当社独自の技術に裏打ちされた商品、サービスを積極的に展開しています。

より高い品質・サービスの提供を目指してISO9001を取得。化学メーカーとして、また、環境関連企業としての責任を自覚した事業を行っています。